個人情報漏洩事故（事件）一覧

浪速区役所保健福祉課における個人情報（健診者名簿）の漏えいについて

[2012年6月22日]

問合せ先：浪速区役所　保健福祉課　福祉サービスグループ（06－6647－9853）

発表日時：平成24年6月22日　14時発表

 

　大阪市浪速区役所保健福祉課（福祉サービスグループ）において、被爆者支援団体の世話役に被爆者健康診断（一般検査）名簿を手渡し、個人情報が漏えいしていたことが判明いたしました。 市民の皆様の信頼を大きく損なうことになったことにつきまして、深く反省いたしますとともに、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしましたことにつきまして深くお詫び申しあげます。

 

1　事実経過

　　平成24年5月11日(金)に「5月11日（金）の被爆者健康診断当日の受診予定の被爆者健康診断（一般検査）名簿（コピー）を健診時に被爆者の相談を行っている被爆者支援団体の世話役の求めに応じて手渡してしまった。不適切だった」と、健康診断を当日担当することになった係員から報告がありました。

 

　報告を受けた担当係長は、連絡先がわからないことからその日には対応できず、第2回目被爆者健康診断日である平成24年6月8日に課長、課長代理に報告し、事実が判明しました。

 

　同日、被爆者健診における受診者の相談のため来所したA氏に対して、確認したところ、

・A氏は大阪府並びに大阪市から委託を受けている2つの被爆者支援団体に所属し、従来から行政との協力関係のもとに被爆者健診を受診する方に生活の相談や制度の説明などを行い、当日受診しなかった方に連絡し受診勧奨などを行っておられた。

・前任の世話役から引き継いだ古い名簿（コピー）を作り直すため、平成20年度に担当職員へ健診当日の名簿（コピー）を求め、それ以来提供をうけている。

・名簿は大切であると自覚しており、責任を持って保管し他人には渡していない。

という事実が明らかになりました。

 

2　漏えいした個人情報について

　・年度について

　　被爆者健康診断(一般検査)名簿（コピー）　延べ人数258人　実人数44人

　　　平成20年　　6月3日、17日

　　　平成21年　　6月4日、18日、11月5日、19日

　　　平成22年　　6月3日、17日

　　　平成23年　　6月2日、16日、10月6日、20日

　　　平成24年　　5月11日

　・内容について

　　被爆者手帳番号、氏名　郵便番号、住所　受診日時

 

3　事故後の対応

・被爆者健康診断（一般検査）名簿（コピー）の回収

平成24年6月8日午後5時

　A氏に対して、被爆者の支援や自助活動の意義、行政との協力関係の重要性に関わらず、被爆者健康診断(一般検査)名簿（コピー）の提供は個人情報の保護の視点から不適切であった旨説明しました。

　また、すでに提供している名簿（コピー）については回収する必要性があることを説明し、今まで当区から提供したすべての名簿（コピー）を回収しました。

 

・謝罪

　平成24年6月8日（金）から21日（木）

　平成20年から平成24年の名簿の登載者については、電話や文書にて状況を説明し、お詫びを申しあげました。

　現在、5名の方について連絡が取れないため、ご説明とお詫びができておりませんが、引き続き連絡のうえ、お詫びさせていただきます。

 

4　発生原因

 

・現任者、前任者ともに、個人情報保護について判断を誤り、A氏に被爆者健康診（一般検査）名簿（コピー）を渡すことにより個人情報を漏えいさせたこと。　　

・個人情報漏えいが報告されたにも関わらず、係長から課長等への報告が遅れ初動対応が遅れたこと。

 

5　再発防止策

　浪速区役所保健福祉課（福祉サービスグループ）では、個人情報保護の重要性について認識したうえで窓口対応に当たってまいりましたが、今回の事案は個人情報の保護に関する職員の意識の不十分さの表れであり、それが事故につながったと深く反省しております。

 

　個人情報漏えい事故の再発防止に向け個々の業務に問題点がないか確認するとともに、個人情報保護の重要性を再度全職員に徹底いたしました。

 

　今回の事故を厳粛に受け止め、個人情報の取り扱いに万全を期すため、7月中に全職員を対象に研修を実施するとともに、市民の皆様の信頼回復に向けて全力を挙げてまいります。

 

 

情報ソース

http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/naniwa/0000173723.html