個人情報漏洩事故（事件）一覧

 平成22年5月26日

東京工業大学長

伊 賀 健 一

本学学生などの個人情報を記録した外部接続型ハードディスク紛失に関するご報告とお詫び

東京工業大学大学院理工学研究科の教員から、学生などの個人情報（氏名、成績）を記録している外部接続型ハードディスクを紛失したとの連絡がありましたので、ご報告申し上げます。本学学生をはじめとする関係の皆様に多大なご迷惑とご心配をお掛けすることとなりましたことを深くお詫び申し上げます。

５月21日、この教員が帰宅途上の電車の中で紛失したものです。本人からは24日に所属の専攻長に報告があり、学長、理事は25日午前に報告を受けました。本学は直ちに学長を主査とする「個人情報事故対策チーム」を設置し、事実関係の把握と今後の対策などを検討しております。

同チームによる聴き取り調査の結果、このハードディスクには、工学部化学工学科・大学院理工学研究科化学工学専攻の期末試験および入試の成績にかかわる個人情報、学部後期入試の予備問題素案１問が含まれていることが判明しました。

個人に関する情報に関しましては、この教員の授業科目受講者の成績延べ1616人分、大学院入学試験データ延べ169人分など総計延べ1889人分になります。

これらの情報が第三者により不正に使用される可能性が懸念されますが、現在までのところ、このハードディスクを発見したとの情報はなく、不正に使用された、あるいは情報流出による被害を受けたとの連絡もいただいておりません。いずれも個人にかかわる重要なデータであり、これらを記録したハードディスクが教員の不注意により紛失したことについて、本学として関係者に対し、心からお詫び申し上げます。

入試問題に関しては、問題の持ち出しを厳禁するなど作成段階から管理を徹底してきましたが、このような結果になり、まことに申し訳なく思います。なお今回、紛失した予備問題素案1問は使用しないことといたしました。

今回の紛失によりどのような被害が出るのかは現時点では予想がつきませんが、仮に情報がインターネットで流されるなどの事態になれば、本学として、ご迷惑とご心配をお掛けしました皆さまに対し、誠実にできる限り対応する方向で検討してまいりたいと考えております。

本学では平成17年に「個人情報管理規程」、「情報セキュリティ規則」を制定し、個人情報などを厳しく管理してまいりました。それにもかかわらず、今回、ハードディスクの紛失が起こった事態を重く受け止めております。再発防止に万全を期するため、学内教職員に対して26日に学長名で「学科・専攻の一部個人情報を含む記録媒体の紛失事故と緊急通知」を発出し、注意を喚起するとともに、これまでの管理体制を点検するなど、信頼回復に努めてまいります。今後とも本学の教育研究活動にご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

（以上）

 

情報ソース

http://www.titech.ac.jp/file/100526_jouhou.pdf